2019年12月16日月曜日

昔語り

 今日から「清掃強調旬間」に入りました。というわけで、廊下には、「大掃除」の用具が準備されています。日頃お世話になっている学校を、感謝の気持ちを込めてきれいにします。なんとも日本らしい考え方です。また、日本では、節目節目に風習として様々なことをしますが、「気持ちの切り替え」「仕切り直し」もまた大事です。

 今日は、「いいで昔語りの会」の伊藤さんにご来校いただき、「親捨て山」「汚い手ぬぐい」という2つのお話をしていただきました。
 「親捨て山」は年寄りを大事にしなければならないということを説いたお話です。殿様の命令で父親を山に捨てるように言われた息子が、かわいそうで捨てることができず納屋に隠しておきます。このお殿様は、村人に難問を次々と出すのですが、村人は誰一人答える事ができず、困ってしまいます。そんなとき、父親が次々と難問を解き明かします。年寄りの知恵の素晴らしさがわかったお殿様は、「親捨て」をやめる決断をするのでした。
 「汚い手ぬぐい」は、人には、分け隔てなく親切にしなければならないということを説いたお話です。お腹の空いたお坊さんにおにぎりをあげるなど親切にした女中さんが、お坊さんからいただいた汚い手ぬぐいで顔を拭くとどんどん美人になるのに対し、いじわるをした奥様が手ぬぐいを取り上げて顔を拭くと、どんどん顔が伸びてしまうというお話です。
 昔話には、物事の価値観や人としての生き方などに関するメッセージが込められています。昔は、こうして家庭で子どもを教育していたのですね。

 さて、今日は身体測定もありました。身長が伸びていると喜んでいましたが、体重が増えたとがっかりする子もいました。成長しているのですから、体重も増えるのが当たり前なのですが・・・・

 学期末と言えば、テストもあります。5・6年生は、すごい集中力でした。